あるあるレポート
2017年1月号(1月26日発行)
「企業は人」〜リゾートを追求し、お客様の満足を追究する人材育成を目指して〜
【第4回(最終回)

こんにちは!
足摺テルメ 総支配人の宮崎と申します。今回で4回目(最終回)の「あるあるレポート」となります。 ぜひ、最後までお付き合いください!前回の「あるあるレポート9月号」では、「職業能力評価基準」作成プロジェクトチームを編成し、「キャリア支援企業表彰入賞」という大きな(無謀な!?)目標を設定し、挑戦したお話をさせて頂きました。
私達の挑戦「キャリア支援企業表彰入賞」については、「入賞ならず」という残念な結果に終わりましたが、本来の目的である「職業能力評価基準の作成」という、大きな果実を得ることができました。作成に至るまでのプロセスだけをとっても、組織として有意義な時間でしたし、何よりも私のトップダウンではなく、スタッフの発案よりプロジェクトがスタートし、期日までに完了できたことは大きな達成感と自信に繋がったと感じられ、とても嬉しかったことを覚えています。



さて、皆さんお気付きのとおり、作成して完了ではありません。次に必要なプロセスは運用です。私達は、完成した安堵の気持ちを一旦横に置き、実施までのスケジュールの打合せを開始しました。私からの「全社員に向けた告知」に始まり、「職業能力評価基準シートの配布」、「評価者の打合せ」、実際の「評価期間」、「評価表のチェック」から「個人面談」までの約2ヶ月間のスケジュールを決定し、そのスケジュールを厳守し、進めていくことを確認し合いました。

打合せの中の議論では、「評価をされるということに対し、スタッフからネガティブな反応があるのではないか?」や、「評価に対する客観性があるか?(評価するスタッフの主観が入りすぎないか?)」など様々な不安や意見が交わされましたが、私としては「今回の取組みは、スタッフの処遇改善に向けた前向きな取組みであること」や「スタッフによっては様々なリアクションが予想されるが、一歩を踏み出すことに意義がある」ということをプロジェクトチームメンバーに伝え、スケジュールに沿って進めて行くこととしました。

少し話は逸れますが、何か新しいことを始める時には必ずリスクが付いてくると思います。私の(私が組織に植えつけたい)考えは、「今のまま何もしない」or「新しく始めるリスク」のどちらが成功(正解)に近づくのか?を基準に判断することです。この考えに基づけば、ほとんどの事柄は「やった方が良い」と判断でき、組織の停滞を最低限に防ぎ、時代の流れにあったサービスを提供できると考えています。

話を戻します。スケジュールを厳守し進めて行く中で、私たちは大きな課題にぶつかりました。それは、「評価者のスタッフ評価の客観性について」です。「会社の求める人物像を明確にし、客観的に見て公平に評価できる基準」の必要性を感じ進めてきたこのプロジェクト。「評価者が客観的に公平に評価できるスキル」の育成がなければ完成せず、この課題は今現在も残された課題となっています。評価をされる側の立場に立てば、「客観的な事実に基づいた平等な評価」が理想であることは簡単に理解できますが、実際に評価をする立場に立てば非常に難しい課題であることも事実です。特に数値に基づいて評価しづらいサービス部門での評価は非常に難しい現実がありました。

「人が人を評価する」

とても難しい課題であり、組織運営・人材育成の中で「永遠のテーマ」かもしれません。それでも、組織で動く以上、上司が部下を評価します。その評価が公正に行われることで部下のモチベーションが上がり、結果、お客様に良いサービスが行われることになります。さらにその結果として売上という名の数値が向上していくものだと考えています。スタッフ間の信頼関係、上司部下の信頼関係など、様々な種類の信頼関係によって成り立っていく。突き詰めていけば、人材育成とは「信頼関係」が基盤となり、上司であれ部下であれ、お互いを信頼し尊重する土壌を形成していく努力を日々一歩一歩行っていくことが大切であることに、図らずとも、今回の「職業能力評価基準」作成プロジェクトから運用の中で気付かされることになりました。これも私達にとって、大切な気付きであったと思います。

今回、4回に渡る「あるあるレポート」の執筆のご依頼を頂きました。私にとって、今までの軌跡を時系列で思い巡らせる良い機会となり、当時は気付くことの出来なかった感情やあらためての気付きなど大変実りの多い取組みとなりました。長らくお付き合い頂きました皆様にとっては、少しでもためになるお話があったでしょうか?

今回のレポートで全てを伝えきれた訳ではありませんが、基本的には失敗の連続でした。それは今も続いていますが、大切なことは、結果が「成功か失敗か?」ではなく、前よりも今よりも「一歩でも前進したか?」だと思います。その意味では、様々な課題に対し、何か行動を起こすだけも一歩前進と捉えて良いと思います。実際、私達も「職業能力評価基準」作成プロジェクトチームを編成し、作成・運用を行ったことにより、「人が人を評価する」という課題が見え、「信頼関係」というキーワードを得ることができました。全ては、「職業能力開発推進者講習」への参加という一歩から始まっていて、「キャリア診断」での現状把握(ショックを受ける)を経て、「職業能力評価基準」が必要であることをスタッフのコメントから気付かせてもらい、今があります。もしかしたら、目の前に現れる「課題」は「成功へのギフト」なのかもしれません。

最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。私の失敗談が皆様に勇気を与え、大切な一歩が踏み出せるきっかけとなれば、大変嬉しく思います。また、機会を頂きましたら是非、続編をお話させて頂きたいと思っています。最後になりますが、私達の様々な取組みに対し、親身になってアドバイス頂きました「高知職業能力開発サービスセンター」の皆様に深く感謝の気持ちをお伝えし、足摺テルメ 総支配人 宮崎 豊の「あるあるレポート」とさせて頂きます。

ありがとうございました!




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