あるあるレポート
2016年11月号(11月24日発行)

職業能力開発サービスセンター(サービスセンター)が実際に行っている企業訪問等での相談・支援などに関する現場レポートをお届けするコーナーです。


第14回は、宮城職業能力開発サービスセンターの現場レポートです。


当サービスセンターは、メンバー4名(人材育成コンサルタント1名、キャリア形成サポーター1名、キャリア開発アドバイザー1名、事務担当1名)で運営しており、その取組みを紹介します。




◆ 「障がい者」「高年齢者」などダイバーシティ経営で活力ある企業を目指す



クリーニング業を営む事業所に人材育成コンサルタントが訪問活動を継続して行い、人材育成の支援・助言した内容を紹介します。

リネン類のクリーニング店として事業を開始し、お客様に本当の“安心・清潔・快適”を届けることを目標としている事業所です。

当初より、障がい者や高齢者を積極的に雇用しておりOJTで従業員を育成してきましたが、業務量の増加に対応するためより効果的に人材育成を進める必要性が高まりOJTの進め方を支援・助言することとなりました。

まず、職位(階層)を3段階(ベテラン・中堅・新入社員クラス)に分け、技能の向上に対しての要件だけではなく『技能の指導に対して分かりやすい指導のポイント』を職位ごとに具体的記述をして作成し、また、OJTをより効率的に進めるために業務マニュアルの作成にも着手しました。(職能要件書 参照

また、『多様な人が、多様に働き、多様に生活できる当たり前の会社作りに努める』まさにダイバーシティ経営を実現していこうとする人材育成基本方針も作成し、事業所内に掲げられました。(人材育成基本方針 参照


※上記の「職能要件書」及び「人材育成基本方針」は、キャリア形成支援サイトの人材育成事例から引用しております。
詳細はこちらをご覧下さい。




◆ 「親子面談方式」で新規学卒者の採用と定着を



主に中小企業の設備工事やメンテナンスを行っている事業所を訪問した際に、他の事業所の皆様にも参考となるお話を伺いましたので事例を紹介します。


人に関することで大きく3つの問題について、いつもお話があります。(1)採用に関すること(2)従業員の定着(3)人材育成です。(2)との関係が深いのですが中でも(1)の採用について苦戦しているようです。

業種的な特徴として、設備工事やメンテナンス(ソフトウェア更新を含む)を営業時間以外で対応してほしいとの要望が世の中では一般的になっています。これに対応するため、どうしても深夜や営業開始前の早朝に仕事が集中することが多くなります。このことが採用時のネックとなっているとのことです。

また、最近のブラック企業と勘違いされ就職説明会では来場者「ゼロ」ということもあるそうです。そこで、ある企業は親とそこで働くことを希望する若い人に、今の世の中の仕組みと、会社の役割を正しく理解していただき、親御さんにどのように協力して貰うかを工夫して『親子面談方式』を取り入れ始めました。

事業所によって面談方式は異なりますが、親と子別々・同席などで会社理解、仕事理解、自己(親と子も)理解を深めていただくことにより入社した採用者が、ある程度安定化してきたそうです。最終的な目標は、「自律」。当然、親離れ子離れプラスαですが、徐々に成果が見えてくるようになってきているようです。

今後、採用した人材の定着化を図るためには、人材育成方針を明確化し、入社時研修だけではなく、フォローアップ研修など体系的な教育研修計画を作成することや、面談を行い、新入社員の現在の状況や悩みを把握し、今後の仕事への取組みについてアドバイスを行うことも必要となってくるでしょう。




サービスセンターでは、こうした教育訓練計画の作成や、キャリアコンサルティングの導入についてのご支援も行っていますので、是非ご相談頂ければと思います。




宮城職業能力開発サービスセンター
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